「重さ」と「回数」だけで満足していませんか?停滞を打破する『密度(V.P.M)』という新基準
筋肥大をストレス応答と捉え、時間変数を統合した密度指標V.P.MとV.P.Sを提唱。密度を目標ではなく適応の「結果」として観測し、精密なピーキングや初級者評価を可能にする、停滞打破のための新基準。
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筋肥大をストレス応答と捉え、時間変数を統合した密度指標V.P.MとV.P.Sを提唱。密度を目標ではなく適応の「結果」として観測し、精密なピーキングや初級者評価を可能にする、停滞打破のための新基準。
「最近、使用重量が伸びない」
「筋肉が大きくならない停滞期(プラトー)に入った」
もしあなたがそう感じているなら、それはトレーニングの**「ある重要な変数」を見落としているからかもしれません。これまでの常識だった「重さ × 回数」の方程式に、「時間」**という概念を加えることで、筋肥大のスイッチは再び入り始めます。
今回は、最新のトレーニング科学に基づく**「密度管理(V.P.M理論)」**について解説します。
多くの人が「筋トレで筋肉を傷つけ、それが治る時に太くなる(超回復)」と考えています。間違いではありませんが、それだけが全てではありません。
最新の生理学では、筋肥大は**「過酷な環境ストレスへの適応反応」であると定義されています。筋肉に「このままだと生存できない!」と思わせるほどの強いストレスを与えること。そのために必要なのが、単なる重さだけでなく、単位時間あたりの「密度(Density)」**なのです。
当理論では、トレーニングの密度を以下の2つに分けて管理します。
| 指標名 | 読み方 | 計算式 | 意味 |
|---|---|---|---|
| V.P.M | ボリューム・パー・ミニット | 総負荷量 ÷ 合計時間(分) | 「代謝の密度」 セッション全体がどれだけハードだったか。心肺機能やスタミナの指標。 |
| V.P.S | ボリューム・パー・セカンド | 1セットの負荷量 ÷ 動作時間(秒) | 「質の密度」 1セットの動作中に、どれだけ対象筋に負荷を乗せ続けられたか。 |
各指標の意味
ここで最も重要な注意点があります。
「密度を上げようとして、無理にインターバルを短くしないでください」
V.P.Mを高めようと焦って休憩を削ったり、V.P.Sを稼ごうと動作を雑に速くしたりするのは本末転倒です。フォームが崩れ、怪我の原因になります。

密度は「目標」ではなく、あくまで**「結果」**として見てください。
これこそが、あなたの身体が進化(筋肥大)した確実な証拠になります。
「今日はなんとなく効いた気がする」という感覚も大切ですが、数値はより客観的にあなたの成長を教えてくれます。
特に初心者の方は、インターバルが長くても気にしないでください。セット中の動作(V.P.S)が安定していれば、あなたはアスリート並みの実行能力を持っています。
重さと回数に「時間」という視点を加え、賢く、効率的に身体を変えていきましょう。
平木 翔(Sho Hiraki)
ふぃっとねす工房 代表パーソナルトレーナー / ストレングストレーナー
生理学とバイオメカニクスを基盤に、感覚に頼らない論理的なボディメイクを指導。自身も現役の競技者として「密度(V.P.M)」理論を体現し、その有効性を証明し続けている。
【実績・資格】